『インナースリーブ』のおすすめ7種類を徹底比較(ポケカ・デュエマサイズ用)

インナースリーブってどれも同じだよね…
と思っている方、インナースリーブはちゃんと比較すると、透明度や裂けにくさなどそれぞれ特徴があります。
そこで、今回はレギュラーサイズ(ポケカ・MTG・デュエマなど)用のインナースリーブ7種類を徹底比較してみました。比較項目は、硬さ・透明度・裂け・カードのズレ・空気の溜まり具合の5つです。
また、色々なインナースリーブを使ってきた中で、僕が今最も気に入っているインナースリーブも紹介しているので、ぜひ最後まで見て頂けると嬉しいです!
※比較については「あくまで個人の主観で判断していること」「個体差による可能性もあること」をご理解の上、読んで頂ければ幸いです。
【結論】おすすめは『カドまるスリーブ 横入れタイプ』
早速ですが「おすすめだけ知りたい」という方のために、僕のイチオシのインナースリーブを紹介します。僕のインナースリーブの結論は『カドまるスリーブ 横入れタイプ』です。


カドまるスリーブ横入れタイプの魅力は、多重スリーブ時に「インナースリーブからカードの頭が飛び出さない・空気抜きがしやすい・スリーブの角が折れない」ところです。
以前は定番の『カードバリアー100パーフェクトサイズ』を使っていましたが、カドまるスリーブ横入れタイプに変えてからは、多重スリーブ時に感じていたストレスが完全になくなったので、もう縦入れタイプには戻れなくなりました。
カードバリアーを使っている人が多いと思いますが、2重・3重スリーブ用のインナーなら断然『カドまるスリーブ 横入れタイプ』がおすすめです!
今回比較したインナースリーブは7種類
今回の記事で比較検証するインナースリーブはこちらの7種類です。


画像 | スリーブ名 |
![]() ![]() | ①カードバリアー100 パーフェクトサイズ |
![]() ![]() | ②ファンディール インナースリーブ |
![]() ![]() | ③ホビーベース TCGジャストスリーブ |
![]() ![]() | ④カドまるスリーブ 横入れタイプ |
![]() ![]() | ⑤トレカプロテクト 横入れジャストタイプ |
![]() ![]() | ⑥アクラス トレカスリーブジャストサイズ |
![]() ![]() | ⑦カードバリアー パーフェクトハード |
この7種類は全てレギュラーサイズのカードがぴったりと入る「64mm×89mm」サイズです。
ちなみに、レギュラーサイズ(スタンダードサイズ)のTCGは以下の通りです。
ポケモンカードゲーム / デュエルマスターズ / マジック:ザ・ギャザリング / バディファイト / デジモンカードゲーム / ヴァイスシュバルツ など。
上記のカードゲームなら、今回比較するインナースリーブが使えます。
スリーブ比較①|硬さ
まずは、インナースリーブの硬さを比較するために、スリーブの表面を人差し指と親指でつまんでスリーブの硬さを比較しました。(つまむ⇔離すを繰り返すことでだいたい硬さが分かります)


完全に僕の主観ですが、硬い~柔らかいまでを順に並べたのが以下の画像です。


左側ほど「硬いスリーブ」、右側ほど「柔らかいスリーブ」です。
一番左の『カードバリアー パーフェクトハード』はハードタイプなので当然硬いです。ソフトタイプでは大きな差はありませんが『Fun Deal インナースリーブ』がパリパリしていて若干硬めでした。
枠で囲っている4つのスリーブはどれもペラっとした柔らかさで全く差を感じませんでした。
▼最も硬いインナースリーブ
スリーブ比較②|透明度
次に、インナースリーブの透明度を比べました。
具体的には、カードの上にスリーブを4枚重ねて、イラストがどのくらい見えるのかを確認しました。写真だとかなり分かりづらいので、肉眼で見た時の結果を3段階評価(◎・〇・△)したのがこちら↓


今回の比較では、カードバリア パーフェクトサイズとFun Deal インナースリーブがクリアに見えました。
一方で、右側の3種類(パーフェクトハード・トレカプロテクト・アクラストレカスリーブ)は白っぽく濁って見えます。
もう少し分かりやすくするために、最もクリアに見えた『カードバリアー100 パーフェクトサイズ』と一番透明度が低く感じた『アクラス トレカスリーブジャストサイズ』の2つをアップで比較した写真がこちら。


この2つを見比べれば、先ほどの画像よりかは若干分かりやすいと思います。右の方が全体的に白っぽくなっています。
イラストを綺麗に見せたい方は『カードバリアー100 パーフェクトサイズ』か『Fun Deal インナースリーブ』がおすすめです。
▼透明度の高いスリーブ
スリーブ比較③|サイドの裂けやすさ
スリーブは使っているうちに、下の写真のように側面から裂けることがあります。


この裂けやすさは、スリーブの材質や溶着条件によって異なります。
そこで、実際にインナースリーブの側面を引っ張って、裂けにくさを比べてみました。左から裂けにくい順に並べたのがこちら↓


上の画像の通り、最も裂けにくかったのは『トレカプロテクト 横入れジャストタイプ』でした。裂こうとして力一杯引っ張っても、フィルムが伸びるばかりで全然裂けませんでした。
一方で、ホビーベース TCGジャストスリーブとFunDealインナースリーブは軽い力でスッと裂けました。
▼裂けにくいスリーブ
スリーブ比較④|多重スリーブ時のズレ
多重スリーブにする時は、下の画像のように上下から交互に付けていくのが基本です。


交互に付けることで、ごみや埃が入りづらくなり、カードが飛び出すことも防いでくれます。
ただ、2重目スリーブにインナースリーブを挿し込む時に、インナースリーブからカードの頭が飛び出してしまうことがあります…。下の写真のような状態です。


これはスリーブ同士の相性もあって、特に2重目スリーブの内寸がキツイと起こりがちです。頻繁に起こるわけではありませんが、僕はこれが結構ストレスです…。
そこで、多重スリーブ時のズレを比較するために、カードに各インナースリーブをつけて、その上から2重目スリーブを付けることを繰り返して、どのくらいカードがズレるのかを検証しました。2重目スリーブに使うのは最近気に入っているUltimateGuard社のKATANAスリーブ(66㎜×91㎜)です。(内側がややキツめなので差が出やすいと思います)
これも完全に主観ですが、多重スリーブ時のカードのズレにくさを順番に並べると下の通りです。


分かりきっていたことですが、カードのズレにくさは横入れタイプの『カドまるスリーブ インナー 横入れタイプ』と『トレカプロテクト 横入れジャストタイプ』が最強です!
2重目スリーブにいれる時は縦方向に力が加わるので縦入れタイプならズレることがありますが、横入れタイプは縦方向に口が開いていないのでカードのズレが絶対に起こりません。
一方で、一番ズレてしまったのが『カードバリアー パーフェクトハード』です。ハードタイプは硬いのでスリーブに入れづらく、余計に力がかかってしまい、カードの頭が飛び出してしまうことが何度かありました…。硬いインナースリーブを使うことで、スリーブの角が折れにくくなるといったメリットもありますが、個人的にはスムーズに入るソフトタイプがいいと思います。
▼カードがズレにくいスリーブ
スリーブ比較⑤|空気の溜まり具合
最後に、オマケの検証で、二重スリーブ時の空気の溜まり具合を比較しました。
横入れタイプの代表として『カドまるスリーブ インナー 横入れタイプ』、縦入れタイプの代表として『カードバリアー100 パーフェクトサイズ』を使用。
具体的には、カード20枚に各インナースリーブと二重目スリーブ(KATANAスリーブ)を装着してから山札にして、上から数秒間手で押さえた後にデッキの厚みを比較しました。


写真の通り、同じカード枚数ですが、横入れタイプの方がデッキの高さが低いのが分かります!
横入れタイプを手で押すとスゥ~と空気が抜けていきますが、縦入れタイプを手で押すと中の空気に押し返される感覚があります。
なぜ横入れの方が空気が抜けやすいのかを下の画像にまとめました。


横入れタイプは口が大きい&インナースリーブの口と二重スリーブの口の距離が近いこともあって、空気抜きがしやすくなっています。
一方で、縦入れタイプはインナースリーブの口をアウタースリーブで蓋をする形になるので、空気の抜け道がなくてインナースリーブの中に空気が溜まりやすいようになってしまいます。
以前に定番の『カードバリアー100 パーフェクトサイズ』を使っていた頃は、なかなか空気が抜けきらないので上から重たい本を数冊載せて1日以上放置するといったことをしていましたが、横入れタイプに変えてからはそんな面倒なことをする必要がなくなりました。
▼空気抜きしやすいスリーブ
【まとめ】インナースリーブの比較結果とおすすめ
最後に、「インナースリーブ比較結果一覧」と「おすすめスリーブ」についてまとめました。
インナースリーブの比較結果一覧
今回比較した各項目で、評価の高かったスリーブをまとめました。
項目 | 評価の高いスリーブ | ||
①硬い | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
②透明度が高い | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ‐ |
③裂けにくい | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
④カードがズレにくい | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ‐ |
⑤空気抜きしやすい | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ‐ |
一番のおすすめは『カドまるスリーブ 横入れタイプ』


様々なインナースリーブを比較した中で、僕の一番のおすすめスリーブは『カドまるスリーブ インナー 横入れタイプ』です。
硬さ・透明度・裂けにくさなどは他のインナースリーブよりも微妙に劣るものの、カードのズレにくさと空気抜きのしやすさは縦入れタイプの比ではありません!
また、他の横入れタイプと比べても空気抜きのしやすさは一段上です。というのは、カドまるスリーブ横入れタイプは、カード挿入口とは反対側の角にも穴が開いているからです。挿入口と角2つでトータル3つの穴が開いているので、空気が抜けやすい構造になっています。
また、今回の比較項目では触れていませんが、カドまるなら「角が折れない」というメリットもあります。カドまる加工されていない通常のインナースリーブだと、2重目スリーブにインナーを挿し込むときにインナーの角が折れることがあります…。


その点、カドまるは角が丸くなっていることで、インナーを挿し込む時に角が折れる心配はありません。
まとめると、カドまるスリーブは、多重スリーブ時に起こりがちな3つの問題(カードのズレ・空気が溜まる・角が折れる)が絶対に起こらないインナースリーブです。前々から理屈では分かっていましたが、いざ使ってみるとスリーブを重ねるのが本当にスムーズで快適だったので、最近カードバリア100パーフェクトサイズからカドまるスリーブ横入れタイプに全て差し替えました。
インナースリーブをどれにするか迷っている方はぜひ使ってみてください!


安さ&品質なら『カードバリア100 パーフェクト』


カドまるスリーブは他のスリーブと比べると加工されている分、価格が若干高めなので、安さを優先するなら定番の『KMC カードバリアー100 パーフェクトサイズ』がおすすめです。
今回比較した中では、透明度が高くてサイドも裂けにくいので、安定感のあるスリーブです。
最後に


以上が、TCGで使えるインナースリーブの徹底比較でした。
ポケカ・MTG・デュエマなどのレギュラーサイズカードのインナースリーブで迷っている方はぜひ参考にして頂けると嬉しいです。
今の自分なら『カドまるスリーブ インナー 横入れタイプ』1択ですが、また他のインナースリーブを使って考えが変わったら更新します。
【補足】今回紹介していませんが、インナースリーブにはアルミタイプもあります。アルミインナースリーブは「無地スリーブの裏面が透けなくなる」「キャラスリの発色が良くなる」といったメリットがあります。詳しくは『アルミインナースリーブのレビュー』記事をチェックしてみてください。
▼今回比較したスリーブ
《関連》インナースリーブのレビュー
▼カドまるスリーブ横入れタイプのレビュー


▼アルミインナースリーブのレビュー


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▼KATANAスリーブのレビュー


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