【比較】『無地スリーブ』の高級タイプ3種類+αの違いを徹底検証

値段の高い高級無地スリーブは、定番のハイパーマットスリーブを使っている方からすると値段が倍以上するので、気にはなるけどなかなか手が出しづらいもの…。
奮発して高級スリーブを買ったものの、自分が求めている機能(透明度・裂けにくさ・シャッフル感など)が備わっていなかったら、「こんなことならパックを買ったほうが良かった…」と後悔してしまうこともありえます。
そこで、今回は、高級無地スリーブで失敗したくない方に向けて『高級無地スリーブ3種類と定番スリーブの性能を徹底比較』しました。
比較する無地スリーブ3種類+αがこちら。
- 【高級】KATANAスリーブ
- 【高級】イクリプススリーブ
- 【高級】ドラゴンシールドスリーブ
- 【定番】ハイパーマットスリーブ
透明度・裂けにくさ・シャッフル感など全部で8項目を比較しているので、今回の比較記事を読んで頂ければ各スリーブの特徴がハッキリと分かります。
高級無地スリーブが気になっていたけど使ったことがない方は、ぜひこの比較記事で自分に合うスリーブを探してみてください。


【結論】おすすめはKATANAスリーブ
早速ですが「おすすめだけ知りたい」という方のために、僕のおすすめの無地スリーブを紹介します。僕のイチオシは『KATANAスリーブ』です。(次点がイクリプススリーブ)
KATANAスリーブの魅力は「透けにくさ・裂けにくさ・シャッフル感」です。裏面は全く透けませんし、サイドの接着は超強力で力一杯引っ張っても裂けることがありません。横入れシャッフル時は引っかかることなくとても滑らかにできます。
この3つのポイントも記事中で検証しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
今回比較するスリーブ4種類
今回比較する無地スリーブはこちらの4種類です。
画像 | スリーブ名 | サイズ |
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Ultimate Guard KATANAスリーブ | 66×91㎜ |
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UltraPro イクリプススリーブ | 66×91㎜ |
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Arcane Tinmen ドラゴンシールドスリーブ | 66×91㎜ |
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KMC ハイパーマットスリーブ | 66×91㎜ |
KATANAスリーブ、イクリプス(ECLIPSE)スリーブ、ドラゴンシールドスリーブは価格帯が高め(1500円弱)な高級スリーブです。
その3種類に、超定番のハイパーマットスリーブを加えた4種類の無地スリーブを徹底比較して性能の違いをまとめました。
無地スリーブ比較①|サイズのブレ
今回比較する無地スリーブはサイズ表記が全て「66㎜×91㎜」ですが、スリーブには多少のブレがあるものです。
そこで、各種類の無地スリーブ2~3袋から無作為に6枚取り出して、実際に定規を使って計測してみました。
実際に計測したスリーブサイズのブレ幅は以下の通りです。
スリーブ名 | 実寸サイズの幅 |
KATANA | 66.0×91.0㎜~67.0×91.0㎜ |
イクリプス | 65.5×91.0㎜~66.5×91.0㎜ |
ドラゴンシールド | 66.5×92.5㎜~67.0×92.5㎜ |
ハイパーマット | 66.0×91.0㎜~67.0×91.0㎜ |
基本的には、どの無地スリーブも±0.5~1.0㎜のブレがあります。
ただ、ドラゴンシールドスリーブはどれも縦方向が92.5㎜で、比較的大きめの作りでした。
分かりやすいように、KATANAスリーブとドラゴンシールドスリーブを比較した写真がこちら。
隣りに並べると、ドラゴンシールドスリーブの方が隙間が多いのが分かると思います。
無地スリーブ比較②|透明度
次に、無地スリーブ4種類の透明度を比較しました。
写真だと差が分かりづらいですが、肉眼で見た時の透明度の高さは以下の順になります。
【結果】透明度
ドラゴンシールド&KATANA>ハイパーマット>イクリプス
本当に微妙な差ですが、KATANAスリーブとドラゴンシールドスリーブが最も透明度が高くて、次点がハイパーマットでした。
イクリプススリーブは表面がマット仕様(艶消し)なっているので、やや白っぽく見えてしまいます。ただ、光を反射しないので、リモートではとても見やすいスリーブです。
無地スリーブ比較③|透けにくさ
僕は無地スリーブ裏面の透けにくさをかなり気にします。というのは、無地スリーブの裏面が透けてしまうと、カードの色を拾うのでお気に入りのカラーがくすんで見えてしまいますし、うっすらと柄が見えるのはかなりダサいです…。
そこで、無地スリーブ4種類にポケカを入れて、裏面の透け具合を比較しました。
※透けやすいカラーは白・黄色・オレンジなどの明るい色なので、今回は黄色~オレンジ系統の色を揃えましたが、ハイパーマットはそれらの色がないのでホワイトを使いました。
【結果】透けにくさ
イクリプス&KATANA>ハイパー>ドラゴン
まず、イクリプススリーブとKATANAスリーブは全く透けません。特にイクリプススリーブは内側にブラックの層があるので、光にかざしてもカードの影すら分かりません。これならどの色を選んでも安心です。
ハイパーマットスリーブは写真では分かりづらいですが、よく見るとうっすらと透けていました(ただパッと見では分からないレベルです)。
そして、特に透けやすかったのはドラゴンシールドスリーブです。POKEMONの文字がハッキリと読み取れるくらい透けています。
▼ドラゴンシールド裏面のアップ
もし、透けやすいスリーブを使う場合は、透け対策としてはアルミタイプのインナースリーブを使うのがおすすめです。詳細を知りたい方は下記のレビュー記事をチェックしてみてください。


無地スリーブ比較④|硬さ
次に、無地スリーブの硬さを検証します。
親指と人差し指でスリーブをつまむようにして持ち、もう片方の手で膨らんだ部分をトントンと叩くことで、スリーブの硬さを比較しました。
硬いスリーブから順に並べると、以下の通りでした。
【結果】硬さ
ハイパーマット>KATANA&ドラゴンシールド>イクリプス
無地スリーブ比較⑤|裂けにくさ
スリーブはサイドから裂けてしまうことがあるので、実際にサイドを引っ張って裂けにくさをチェックしました。
裂けにくさの順に並べると以下の通りでした。
【結果】裂けにくさ
KATANA>イクリプス>ドラゴン&ハイパー
まず、何枚引っ張っても全く裂けなかったのがKATANAスリーブです。KATANAはサイドの接着が超強力なスリーブだと思います。
イクリプススリーブも接着が強力で裂けないものが多かったですが、一部裂けるものもありました(側面の接着がやや安定していないのかもしれません)。
一方で、ドラゴンシールドとハイパーマットは軽い力でサクッと裂けてしまいました。裂けに対する耐久度は低めだと思います。
無地スリーブ比較⑥|エンボス加工
今回比較している無地スリーブはどれも裏面がエンボス加工されています。
エンボス加工とは、スリーブの表面に凹凸を付けることで、スリーブ同士がくっつきづらくなり、「シャッフルがしやすくなる」「滑りにくくなる」といったメリットがあります。
このエンボスの加減はスリーブの種類によってかなり違います。そこで、完全に主観ですが、各無地スリーブのエンボス加工の印象をまとめました。
スリーブ名 | 印象 |
ハイパーマット | 凹凸感が粗めで、手触りがザラザラ |
KATANA | 凹凸感が粗めで、手触りがザラザラ |
ドラゴンシールド | 凹凸が細かくて均一 |
イクリプス | 凹凸が小さくて、平坦 |
ハイパーマットスリーブとKATANAスリーブの2つはほぼ同じような感触で、凹凸が粗くてザラザラした手触りです。
ドラゴンシールドは凹凸が細かいので、ハイパーマットやKATANAほどザラザラしません。
少し変わっているのがイクリプススリーブで、突起がとても小さくて、さらに突起1つ1つの距離が離れている(隙間が多い)感じです。言い換えると「うっすらとした凹凸感」という印象です。
無地スリーブ比較⑦|滑りにくさ
スリーブの滑りやすさは、裏面や表面の加工、それらの相性、スリーブの劣化具合、部屋の湿度などで変わります。滑りやすいとデッキ崩れが起こりやすくなります。
今回はスリーブの滑りやすさを調べるために、まずは平坦な板にスリーブを1枚ずつ貼り付けます。
そして、もう1枚同じスリーブを取り出して、しっかりと指紋や汚れを拭き取ってから、同じスリーブの上にぴったりと重ねます。
そして、平面を徐々に傾けていき、滑り落ちる順番を確認します。
まず最初に滑り落ちたのが『KATANAスリーブ』と『ハイパーマットスリーブ』でした。
さらに傾けていくと、次に『イクリプススリーブ』が滑り落ちました。
最後に落ちたのが『ドラゴンシールドスリーブ』でした。
今回の結果では、滑りにくいスリーブは以下の順でした。
【結果】滑りにくさ
ドラゴン > イクリプス > KATANA & ハイパー
先ほどのエンボス加工の比較でチェックした通り、KATANAスリーブとハイパーマットスリーブのエンボス感はとても似ていたので、スリップ性も近いのだと思います。
ただ、滑りやすさはスリーブの劣化具合や部屋の湿度などにも影響を受けるので、今回の結果はあくまで参考レベルに留めておいてください。
無地スリーブ比較⑧|シャッフルのしやすさ
最後は、横入れシャッフル(ファローシャッフル)のしやすさです。
これも完全に主観で、僕が横入れシャッフルしやすいと思ったスリーブ順に並べると以下の通りです。
【結果】シャッフルのしやすさ
KATANA&イクリプス>ドラゴン>ハイパー
ドラゴンシールドとハイパーマットは横入れシャッフル時にひっかかりを感じますが、KATANAとイクリプスは引っかかることなくスムーズに入っていきます。
ただ、両者でも感覚は違っていて、KATANAスリーブはぬる~っと自然に入り込んでいく感じで、イクリプススリーブはスパパパパッと切れ味よく入っていく感じがします。個人的には、どちらかというとイクリプスのシャッフル感の方が好きです。
ただ、これは好みの部分なので、実際に使って試してみることをおすすめします。
【最後に】高級スリーブは価格に見合った価値がある!
無地スリーブの比較一覧表
最後に、無地スリーブ4種類の比較結果を一覧表にしてまとめました。◎・〇・△の3段階で評価していますが、いずれも相対的な評価です。
※サイズのブレとエンボス加工については評価しづらいので、項目から外しています。
スリーブ名 | KATANA | イクリプス | ドラゴン | ハイパー |
画像 | ![]() ![]() |
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透明度 | ◎ | △ | ◎ | 〇 |
透けにくさ | ◎ | ◎ | △ | 〇 |
硬さ | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
裂けにくさ | ◎ | 〇 | △ | △ |
滑りにくさ | △ | 〇 | ◎ | △ |
シャッフル | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
僕のお気に入りはKATANAスリーブ
僕が無地スリーブを選ぶ時に重視するポイントは「透けにくさ・耐久度(裂けにくさ)・シャッフル感」です。特にお気に入りのカラーを選ぶなら、透けにくさは重要です。
では、僕のおすすめはというと『KATANAスリーブ』と『ウルトラプロのイクリプススリーブ』の2つです。どちらも甲乙つけがたいくらいの高品質ですが、個人的にはイラストを綺麗に見せたいので、透明度の高いKATANAスリーブをメインデッキに付けています。一方で、マット感が好きな方にはイクリプススリーブがおすすめです。
ちなみに、ドラゴンシールドスリーブは透けやすい・裂けやすいので、他の高級スリーブと比べるとあまり魅力を感じません。
高級な無地スリーブを買う時に躊躇するのは値段だと思います。これまでハイパーマットスリーブを使っていた人からすると価格差にびっくりしますよね…僕もそうでした…。ただ、ハイパーマットよりも耐久度は上で長持ちするので、まずはメインデッキだけでもKATANAスリーブ(イクリプススリーブ)に変えてみるのをおすすめします。自分が組み上げた自信のあるデッキを高品質スリーブに入れるだけで特別感がでてテンションが上がります!
まだ高級無地スリーブを使ったことがない方はぜひ一度試してみてください。




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