【全てわかる】スリーブとは?カードを守るフィルムを徹底解説

【全てわかる】スリーブとは?カードを守るフィルムを徹底解説カードスリーブの種類

この記事では、カードスリーブについて詳しく解説します。

『材質(OPP・CPP)』や『厚み(ハード・ソフト)』『加工(エンボス・マット)』の違いから、スリーブの選び方・多重スリーブのやり方まで紹介しています。

TCGを始めたての方、スリーブについて詳しく知りたい方は、ぜひチェックして頂けると嬉しいです。

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スリーブとは

カードスリーブ

スリーブとは、カードを傷や汚れから保護するフィルム(OPP・CPP)のことです。

カードゲームで遊んでいると、カードに傷跡・折れ跡・汚れがついてしまうことがありますが、スリーブを付けておけばカードの劣化を防ぐことができます。

カードの劣化とは

では、スリーブを付けないことで良く起こる「カードの劣化5種類」を紹介します。

まずは、よくある「角の剥がれ」です。

角の剥がれ|カードの劣化

カードの角が机にぶつかったり、爪にひっかかったりすることで、角が剥がれてしまうことがあります。

また、カード側面の「擦り傷」もよくある劣化の1つです。

擦り傷|カードの劣化

爪で引っかいたり、カードの側面同士が擦れたりすることで生じます。

こちらは、カードの「折れ跡」です。

折れ跡|カードの劣化

不注意でテーブルにぶつけてしまったり、カードを踏んでしまったりすると折れ跡が残ってしまいます。

こちらは「汚れの付着」です。

汚れの付着|カードの劣化

汚れた手で触る・汚れたテーブルの上や野外でプレイすることで、気づかぬうちにカードに汚れが付着することがあります。

そして、こちらは「水濡れによる変形」です。

水濡れによる変形|カードの劣化

飲み物に付着している水滴がついたり、飲み物をこぼしたりすると、上の写真のようなしわができてしまいます。

このような劣化を防ぐために、カードにはスリーブを付けることを強いおすすめします。

カードを綺麗な状態に保つメリット

スリーブを付けたカード

スリーブを付けてカードを綺麗な状態に保つメリットは、主に「カードの価値を落とさない」「不正の原因を作らない」の2つです。

もしカードに少しでも傷が入ってしまうと、カードの価値が大きく下落してしまうことがあります。買取ショップなどで「傷あり」と査定されてしまうと買取価格が50%以下になってしまうなんてこともよくあります。高額取引されているレアカードが半値以下になってしまうのはショックですよね…。こうなってしまっては後の祭りなので、ゲームで使用する前にスリーブを付けて、しっかりとカードを保護しておきましょう。

また、カードに傷がつくとそれが目印となり、不正の原因になってしまうことがあります。TCG界隈では、傷や汚れでカード内容が識別できるようになったカードを「マークド」と言い、不正カードとみなされます。TCGの大会では、マークドと判断されると故意でなくても出場停止処分になってしまうこともあります。

ただ、大会でなくても、対戦相手からすると、カードに分かりやすい傷が入っていると「目印にしてるんじゃないか…」と勘繰ってしまい、気持ちのいい対戦ができなくなってしまうこともあります。こういった点からも、やはりスリーブを付けておくことをおすすめします。

カードスリーブの材質(OPP・CPP)

カードスリーブの材質には「OPP」「CPP」の2種類があります。

OPPとは

OPPは「二軸延伸ポリプロピレン」のことで、フィルムを二軸(縦・横の二方向)に引き伸ばしたものです。

フィルムを引っ張って伸ばしているので、スリーブを引っ張ってもこれ以上伸びないのが特徴です。

引っ張っても伸びない|OPP製スリーブ

OPP製のスリーブの良い点は、透明度が高いところです。フィルムを引き延ばしているので、透明度が高く、カードの文字やイラストがクリアに見えます。

一方で、切れ目が入ると裂けやすいという性質があります。また、側面のシール強度が弱いので、両サイドの接着部分から裂けてしまうこともあります。

側面から裂けやすい|OPP製スリーブ

まとめると、OPP製スリーブにはカードを綺麗に見せられるというメリットがあります。ただし、CPPと比べると耐久度は落ちます。

CPPとは

CPPは「無延伸フィルム」のことで、フィルムを引き伸ばしていないものを指します。

OPPのように引き伸ばしていないので、力いっぱい引っ張るとフィルムが伸びるのが特徴です。

引っ張ると伸びる|CPP製スリーブ

全力で思いっきり引っ張ると上の写真のようになりますが、普通に遊んでいる分にはこのようなことはないのでご安心ください。笑

CPPの良い点は、丈夫で裂けにくいところです。また、OPPよりも側面のシール強度が強いので、両サイドの接着部分から裂けにくくなっています。

丈夫で裂けにくい|CPP製スリーブ

透明度についてはOPPに劣りますが、とは言っても比べなければ分からない程度の差です。手触りは、CPPの方が柔らかくて滑らかです。

まとめると、CPP製スリーブは、耐久度が高く破袋しづらいのがメリットです。一般的に市販されているスリーブの多くはCPP製です。

カードスリーブの厚み(ハード・ソフト)

一般的に市販されているカードスリーブの厚みは「0.05mm~0.1mm」の範囲のものが多いです。

この厚みの違いから「ハードタイプ・ソフトタイプ」と表記されることがあります。

ハードスリーブとソフトスリーブ

ハードタイプ・ソフトタイプは数字で明確に定まっているわけではありませんが、市販されている厚みの目安は、以下のような印象です。

  • ハードタイプ…厚み0.1mm前後
  • ソフトタイプ…厚み0.05mm以下

ハードタイプの特徴

ハードタイプはソフトタイプと比べて倍近い厚みがあるので、カードが折れにくく、傷もつきにくいです。

折れにくい|ハードスリーブ

ハードスリーブは強度が高いので、用途はずばり「ゲームで使用するカードの保護」です。

TCGで対戦するデッキは「手札からカードを出す」「シャッフルする」などでカードにダメージが入る可能性があるので、傷や折れに強いハードタイプで保護するのが一般的です。

ソフトタイプの特徴

一方で、厚みの薄いソフトタイプは、折れや傷に弱いのでゲームで使うカードの保護には向きません。下の写真ように、折れ跡や傷跡がすぐに付いてしまいます。

俺や傷に弱い|ソフトスリーブ

ゲームによってはスリーブの折れ跡が目印となって、カンニング要素になってしまうこともあります。先ほどマークドの話に触れましたが、TCGの大会ではスリーブの傷もマークド(カード内容が分かる印)と判断されて「失格」となってしまうことがあります。この点からも、傷跡が残りやすいソフトスリーブを使うのはおすすめできません。

では、ソフトスリーブの用途はというと「多重スリーブ時のインナースリーブ」「ゲームで使わないカードの保護」です。

多重スリーブなら外側をハードタイプにすればOKですし、ゲームで使わないカードの保護ならスリーブ強度がなくても問題ありません。ハードタイプと比べると安価なので、大量のカードを保護するのにぴったりです。

カードスリーブの加工(エンボス・マット)

カードスリーブによく施される加工は「エンボス加工」と「マット加工」です。両方を備えた「エンボス&マットスリーブ」も多いです。

エンボス加工

エンボス加工スリーブ

エンボス加工とは、スリーブ表面に凹凸を付ける加工のことです。

規則正しい凹凸を付けることで、スリーブ同士がくっつきにくくなっているので、シャッフルしやすいのが嬉しいポイント。スリーブ同士がくっついてしまうストレスがないので、僕は多重スリーブの最も外側は必ずエンボス加工のスリーブにしています。

デメリットを挙げるとすると、表面に凹凸を付けていることで透明度が下がってしまうことです。ただ、最近ではエンボス加工をしつつ透明度を保っているスリーブも登場しています。僕のお気に入りは『ブロッコリー スリーブプロテクター エンボス&クリア』です。

マット加工

マットとは「つや消し」という意味で、艶を消す加工で発色を少し抑えた仕上がりになるため、マット加工したスリーブはしっとり落ち着いた印象になります。

触り心地の良いさらさらとした質感が特徴で、ベタつくこともありません。この手触りが好きで使っている人も多いスリーブです。

カードスリーブへの入れ方(縦入れ・横入れ)

スリーブには「縦から入れるタイプ」と「横から入れるタイプ」の2種類があります。

縦入れスリーブと横入れスリーブ

一般的には「縦入れタイプ」が主流です。

ただ、横入れタイプはメジャーではないものの、スリーブの口が大きいことで、「カードの出し入れがしやすい」「2重・3重スリーブにする時に空気抜きがしやすい」といったメリットがあります。

スリーブの見た目(透明・カラー・キャラ)

スリーブの見た目では「透明スリーブ・カラースリーブ・キャラクタースリーブ」の3種類があります。

透明スリーブ・カラースリーブ・キャラクタースリーブ

透明スリーブは、そのままの意味で両面とも透明のスリーブです。

カラースリーブは「片面透明・片面色付き」のスリーブです。片面がブラックのスリーブをよく見かけると思いますが、それ以外にも赤・青・黄・紫など様々など豊富なカラーバリエーションがあります。

キャラクタースリーブは「片面透明・片面がイラスト付き」のスリーブです。よくキャラスリとも呼ばれています。遊戯王・ポケカ・デュエマなど各TCGには公式のキャラクタースリーブもあります。

カラースリーブとキャラクタースリーブの良いところは、対戦相手と自分のカードを区別しやすい点です。カードが混ざってしまったとしても、すぐに自分のカードの見分けがつくので、「対戦相手のカードを間違って持って帰ってしまった…」なんてことも起こりづらくなります。

カードスリーブの選び方

カードスリーブの選び方は、カードに対して「0.1~0.3mm」大きいサイズを選ぶのがおすすめです。

縦横に「0.1mm」大きいスリーブを付けた写真がこちら。(88×63mmのポケモンカードに89×64mmのスリーブを装着)

0.1mm大きいサイズ|スリーブの選び方

カードよりも0.1mmだけ大きいサイズなら、ちょうどジャストサイズになります。ただ、かなりギリギリサイズなので、カードを出すときが少し大変です。

また、縦横に約「0.3mm」大きいスリーブを付けた写真がこちら。(88×63mmのカードに91.5×66mmのスリーブを装着)

0.3mm大きいサイズ|スリーブの選び方

先ほどのスリーブよりも空間に若干余裕があるので、カードの出し入れをしやすいのがメリットです。

ちなみにこれ以上小さい・大きいスリーブの場合、カードが入れづらかったり、ブカブカすぎてカードが飛び出すこともあるので、適切なサイズのスリーブを付けるようにしましょう。

多重スリーブのやり方

TCGプレイヤーは、カードをしっかりと保護するために多重スリーブ(2重・3重)にする人が多いです。ただ、多重スリーブにする時は正しい装着の仕方でないと、せっかく多重スリーブにしても埃やゴミが入りやすいままになってしまうので注意しましょう。

多重スリーブの正しいつけ方は「上下から交互に装着する」ことです。

例えば、3重スリーブなら「1重目は下から、2重目は上から、3重目は下から」という感じでスリーブを装着する方向を交互にします。

スリーブの重ね方

2重スリーブの場合も同様に「1重目は下から、2重目は上から」と交互につけます。

このように、スリーブを入れる向きを交互にすることで、ゴミや埃がスリーブ内に入りづらく、カードが清潔に保たれます。また、カードが外に飛び出すことも防いでくれます。

【最後に】目的に合ったスリーブを装着しよう

たくさんのカードスリーブ

以上が、カードスリーブの徹底解説でした。今回の記事では、カードスリーブ全般についての情報を紹介しました。

「ゲームプレイ用か、保管用か」「透明度か、シャッフルのしやすさか」などで選ぶスリーブが変わるので、自分の目的に沿ったスリーブ選びをしましょう。

また、この他にも『TCGにおすすめのスリーブ構成』や『ボードゲームの各カードサイズにぴったりのスリーブ』なども紹介しているので、スリーブ選びに迷っている方は、ぜひ他の記事も参考にして頂けたら嬉しいです。