ウルトラプロ イクリプススリーブ2種類(マット・グロス)を徹底レビュー
ウルトラプロのEclipseスリーブが気になるけど、プロマットとプログロスの違いが分からない…という人もいると思います。
そこで今回は、ウルトラプロ イクリプススリーブのマットタイプとグロスタイプの評価・違いを徹底レビューします。
イクリプススリーブを使った感想だけでなく、他の無地スリーブと比較して「透明度・硬さ・裂けにくさ・接着部分の処理・シャッフル感・デッキの崩れにくさ」を評価しています。
マット(スタンダードサイズ)
グロス(スタンダードサイズ)
マット(スモールサイズ)
グロス(スモールサイズ)
また、その他の無地スリーブも知りたい方は『無地スリーブのおすすめランキング』もチェックしてみてください。
ウルトラプロ イクリプススリーブの特徴
まずは、ウルトラプロイクリプススリーブの特徴から紹介します。
英語表記では「Eclipse」と書き、日本では「イクリプス」または「エクリプス」と呼ばれています。今回の記事では、イクリプスで統一していますが、どちらの呼び方でもOKです。
カードが透けない多層フィルム構造
ウルトラプロ イクリプススリーブの一番の特徴は、スリーブの内側にブラックの層が追加された多層フィルムになっていること。
内側にブラックの層があるメリットは、カードの裏面が透けないことです。
基本的に白・黄色・オレンジなどの明るい色のスリーブは透けやすいですが、イクリプススリーブなら全然透けません。
比較として、同色の他のスリーブと比べた写真がこちら。
右側のスリーブはポケカの裏面デザインが完全に透けてます…。透けやすいスリーブだとカードの色を拾うのでカラーがくすんで見えてしまいますし、うっすらと柄が見えるのは正直ダサいです…。
一方で、左側のイクリプススリーブは全く透けていません。これなら、明るい色のスリーブでも安心して選べます。
内側がブラックでイラストが引き立つ
また、内側がブラックになっていることで、カードのイラストが引き立つのも良いところです。
特にカードの外側が黒いポケモンVのカードやMTG(マジックザギャザリング)・遊戯王などのカードは、イラストがより一層映えます。
裏面はエンボス加工
Eclipseシリーズのマットタイプとグロスタイプのどちらにも、裏面にはエンボス加工が施されています。
エンボス加工された面は凹凸があることで、スリーブ同士がくっつきにくく、シャッフルしやすくなっています。
記事中盤で、他の無地スリーブとエンボス加工を比較しているので、詳しくはそちらで解説します。
スリーブサイズ
ウルトラプロ イクリプススリーブのスタンダードサイズ・スモールサイズの大きさは以下の通り。
- スタンダードサイズ…66×91㎜
- スモールサイズ…62×89㎜
実際に「スタンダードサイズに63×88㎜(ポケカ)を入れた写真」と「スモールサイズに59×86㎜(遊戯王)を入れた写真」がこちら。
また、ポケカ・遊戯王にインナースリーブ(64×89㎜・60×87㎜)を付けた状態でも入ります。
マットタイプとグロスタイプの違い
UltraProのEclipseシリーズには、マットタイプとグロスタイプの2種類があります。両者の違いは表面の仕様です。
イクリプス マットスリーブ
発売元 | UltraPRO(ウルトラプロ) |
スリーブ名 | イクリプスマットスリーブ |
サイズ | 《スタンダード》66×91㎜ 《スモール》62×89㎜ |
枚数 | 《スタンダード》100枚 《スモール》60枚 |
加工 | 表面:マット加工 裏面:エンボス加工 |
色の種類 | 《スタンダード》12色 《スモール》12色 |
製造 | アメリカ |
パッケージに「PRO MATTE」と書かれているのが、イクリプスマットスリーブです。
特徴は、表面がマット仕様(艶消し)になっているところ。
マットタイプのメリットは、光を反射しづらい点です。
ライトを当てて、イクリプスマットスリーブと一般的なクリアタイプのスリーブを比較したのがこちら。(スリーブを同じ位置に置き、同じ角度から撮影)
一般的なクリアタイプのスリーブは光を反射するので、見る位置によってはカード内容が見えないことがありますが、イクリプスマットは光の反射が抑えられるのでどの方向からでもカード内容が分かります。ライトが当たる環境やリモートプレイでも視認しやすいのが良いところです。
また、マットタイプなので、サラサラとした心地いい手触り&指紋が全然つかずベタつかないのもGOODです。
イクリプス グロススリーブ
発売元 | UltraPRO(ウルトラプロ) |
スリーブ名 | イクリプスグロススリーブ |
サイズ | 《スタンダード》66×91㎜ 《スモール》62×89㎜ |
枚数 | 《スタンダード》100枚 《スモール》60枚 |
加工 | 表面:クリア(グロス仕上げ) 裏面:エンボス加工 |
色の種類 | 《スタンダード》12色 《スモール》12色 |
製造 | アメリカ |
パッケージに「PRO GLOSS」と書かれているのが、イクリプスグロススリーブです。
表面は光沢のあるグロス仕上げになっていて、フォイル加工されたカードのキラキラ感がより強調されて見えます。
スリーブ単体だと分かりづらいので、一般的なスリーブ(ハイパーマット)と比較してみます。
上の写真の通り、イクリプスグロスの方がキラキラしていて光沢感が強くなります。
フォイルカードの見栄えが良くなるので、お気に入りのデッキやコレクションカードに付けたいスリーブです。
イクリプススリーブの性能比較
ここからは、ウルトラプロのイクリプスマットスリーブとイクリプスグロススリーブの性能について、他の無地スリーブと比較しながら紹介します。
検証した項目は、以下の7点です。
- 透明度
- 硬さ
- 裂けにくさ
- 凹凸感
- シャッフルのしやすさ
- デッキの崩れにくさ
- 接着面の処理
①透明度
イクリプススリーブの透明度をチェックするために、以下のように検証しました。
まずは、様々な無地スリーブのクリア面を四角に切り取ります。(1種類につき3枚)
切り取ったスリーブを3枚重ねて、カードの上に置きます。(1枚よりも3枚の方が差がハッキリわかるため)
切り取ったスリーブをそれぞれ3枚ずつカードを上に置き、イラストの鮮明さを比較しました。
比較した結果、イクリプス グロススリーブはトップクラスの透明度です。
高品質無地スリーブの『KATANAスリーブ』や定番無地スリーブの『ハイパーマットスリーブ』よりも1段上のクリアさでした。
KATANAとハイパーマットとの比較
写真だと分かりづらいですが、イクリプス グロススリーブは赤色がハッキリ見えます。
一方で、イクリプス マットスリーブは、マット仕様になっているのでやや白っぽく見えます。この点はマット加工の宿命なので仕方ありません。(他のマットスリーブも同様です)
無地スリーブの透明度の高さをまとめると、以下の順になりました。
Eclipseグロス=ドラシ=KINGスリーブ>KATANA=ハイパーマット>Eclipseマット>ザラザラマットPro
※ドラシ…ドラゴンシールドの略
②硬さ
片方の手で2種類のスリーブをつまむようにして持ち、もう片方の手で膨らんだ部分をトントンと叩くことで、スリーブの硬さを比較しました。(2種類のスリーブの形を同じにするのが大事)
ウルトラプロ Eclipseシリーズの硬さは無地スリーブの中では柔らかい方で、KATANAスリーブ・ドラゴンシールド・ハイパーマットよりも柔らかめです。
また、Eclipseシリーズの2つで比べると、マットタイプよりもグロスタイプの方が僅かに硬かったです。
《検証結果》硬い順
ハイパーストロング>ドラシ デュアル>KATANA=ドラシ マット=KINGスリーブ=ハイパーマット>Eclipseグロス>Eclipseマット
※ドラシ…ドラゴンシールドの略
③側面の裂けにくさ
無地スリーブの側面を引っ張って、裂けにくさをチェックしました。
側面の裂けにくさは個体差もあるので、無地スリーブを無作為に3枚ずつ取り出して、1枚につき両側面を引っ張って、1種類につき6回検証しています。
検証後の無地スリーブの残骸がこちら。
ウルトラプロ イクリプススリーブの側面を6回引っ張った結果がこちら。
マット | Eclipseグロス | Eclipse|
強い力でも全く裂けなかった | 1回 | 0回 |
強い力でなんとか裂けた | 4回 | 4回 |
中程度の力で裂けた | 1回 | 2回 |
軽い力で裂けた | 0回 | 0回 |
イクリプススリーブはマットタイプもグロスタイプもかなり裂けにくい方です。
ドラゴンシールドスリーブやハイパーマットなどは軽い力で裂けてしまうことが多いですが、イクリプスシリーズはどちらも軽い力では裂けませんでした。強い力で引っ張るとなんとか裂けるレベルなので、側面の耐久度はかなり高いです。
イクリプススリーブよりも裂けにくかったのは、KATANAスリーブでした。
《検証結果》裂けにくい順
KATANA>Eclipseマット>Eclipseグロス>KINGスリーブ>ドラシ デュアル>ハイパーマット=ザラザラマットPro>ドラシ マット
④凹凸感
イクリプススリーブのエンボス加工された面は、凹凸がかなり控えめです。(マットタイプもグロスタイプも同じ)
他の無地スリーブと比べると、凹凸の高さが低くて平坦な印象です。
KATANAスリーブやハイパーマットスリーブは凹凸が粗めでザラザラ感が強いですが、イクリプススリーブはザラザラというよりもさらさら寄りの手触りです。
⑤横入れシャッフルのしやすさ
イクリプスシリーズの横入れシャッフルのやりやすさは最上級レベルです。横入れシャッフルしやすいと評判のKATANAスリーブと比べても全く引けを取らないレベルです。
イクリプス マットスリーブは、スリーブの間にスススーッと抵抗感なく入っていきます。引っかかりもほとんどありません。
イクリプス グロススリーブも同様にスムーズにシャッフルできますが、最後に若干押し込む力が必要があります。わずかな差ですが、マットタイプの方がより抵抗感を感じませんでした。(おそらくマット加工の差です)
ただ、横入れシャッフルは個人のやり方やスリーブの劣化具合によっても変わってくるので、機会があれば実際に自分で触ってみるのが一番です。
⑥デッキの崩れにくさ
板の上に様々な無地スリーブを30枚ずつ重ねて置き、板を軽く揺らして、デッキの崩れにくさを比較してみました。
10種類の無地スリーブと比較して何度も試してみましたが、イクリプス グロススリーブはスリーブが滑り落ちにくく、デッキ崩れしませんでした。
一方で、イクリプス マットスリーブは、グロスタイプと比べるとカードがやや滑りやすかったです。
とはいえ、UltimateGuardのSUPREMEスリーブや、アクラス ザラザラマットスリーブProほど滑りやすくはありません。普通にプレイしている分には問題ないと思います。
⑦接着部分(裁断部分)の処理
イクリプススリーブ底面の接着部分(裁断部分)は、熱で接着した時の溶け跡が若干見えるものの、バリがなく綺麗に整っています。
マットスリーブ
グロススリーブ
側面を指で撫でてもケバケバした感触はありません。
また、イクリプススリーブを束にして底面を確認してみてもとても綺麗です。
マットスリーブ
グロススリーブ
底面部分が均一に整っているのを見ただけでも、品質の良さが分かります。
▼マットタイプ
▼グロスタイプ
Eclipseシリーズの色の種類
ウルトラプロ イクリプススリーブの色の種類は、マットタイプ・グロスタイプのどちらも12色あります。
《色の種類》
ホットピンク / パンプキンオレンジ / ライムグリーン / レモンイエロー / ロイヤルパープル / スモークグレー / フォレストグリーン / アップルレッド / パシフィックブルー / ジェットブラック / アークティックホワイト / スカイブルー
上の画像は、イクリプスマットスリーブですが、イクリプスグロススリーブも同じカラーバリエーションです。
イクリプススリーブは明るい色でも全く透けないので、安心して好きな色を選べるのがGOODです。
マット(スタンダードサイズ)
グロス(スタンダードサイズ)
マット(スモールサイズ)
グロス(スモールサイズ)
【まとめ】イクリプススリーブ2種類の評価比較
最後に、ウルトラプロ Eclipse(イクリプス)スリーブのマットタイプとグロスタイプのの個人的評価をまとめます。
マットタイプ (PRO MATTE) | グロスタイプ (PRO GLOSS) | |
透明度 | 2.0 | 5.0 |
硬さ | 2.5 | 3.0 |
裂けにくさ | 4.0 | 3.5 |
透けにくさ | 5.0 | 5.0 |
接着部分の処理 | 4.5 | 4.5 |
シャッフル感 | 5.0 | 4.5 |
デッキの崩れにくさ | 3.0 | 4.5 |
今回2種類のイクリプススリーブを比較しましたが、どちらも無地スリーブの中ではトップレベルの品質です。正直、短所らしい短所はないので、あとは自分の好みに合わせて選べばOKです。
まず「マットタイプのさらさらした手触りが好きな方」「光の反射を抑えたい方」はイクリプスマットスリーブがおすすめです。
他にもマットタイプの無地スリーブと言えばハイパーマットプレミアムやザラザラマットスリーブProなどもありますが、裂けにくさ・接着部分の綺麗さ・デッキの崩れにくさなどを総合的にみると、イクリプスマットスリーブの方が断然おすすめです。正直、マットタイプを探しているならこれ1択と言ってもいいです。
そして、マットタイプにこだわらないなら、イクリプスグロススリーブがおすすめです。
グロスタイプの素晴らしい点は表面がグロス仕上げになっていることで、フォイルカードの光沢感がアップするところ。これまで様々な無地スリーブを使ってきましたが、他のスリーブよりもキラキラ感が一段上に感じます。
高品質な無地スリーブというとKATANAスリーブが有名ですが、イクリプススリーブはKATANAに匹敵する品質だと思います。
KATANAとイクリプスグロススリーブで迷う場合は、KATANAの方が硬さや側面の裂けにくさが上なので、「普段からスリーブの角が折れやすい」「側面が裂けることがある」という方はKATANAスリーブを選びましょう。
一方で、透明度やフォイルカードのキラキラ感はイクリプスグロススリーブの方が良いので、お気に入りのカードを綺麗に見せたい方はイクリプスグロススリーブがおすすめです。
以上が、ウルトラプロ イクリプススリーブの評価&違いの徹底レビューでした。
他の無地スリーブについても知りたい方は、別記事の『無地スリーブのおすすめランキング』をチェックしてみてください。
マット(スタンダードサイズ)
グロス(スタンダードサイズ)
マット(スモールサイズ)
グロス(スモールサイズ)
▼無地スリーブのおすすめランキング
【一覧表】他の無地スリーブの評価一覧
他の無地スリーブの個人的評価を一覧表にしてまとめました。
この一覧表の詳細は、別記事の『無地スリーブのおすすめランキング』をご覧ください。
スクロールできます
画像 | スリーブ名 | 透明度 | 硬さ | 裂けにくさ | 接着部分 の処理 | シャッフル | デッキの 崩れにくさ |
【1位】イチオシ KATANAスリーブ 66×91㎜ / 100枚 | 4.0 | 4.0 | 5.0 | 5.0 | 4.5 | 4.5 | |
【2位】光沢アップ イクリプス グロススリーブ 66×91㎜ / 100枚 | 5.0 | 3.0 | 3.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | |
【3位】マット№1 イクリプス マットスリーブ 66×91㎜ / 100枚 | 2.0 | 2.5 | 4.0 | 4.5 | 5.0 | 3.0 | |
【4位】 ドラゴンシールドスリーブ デュアルマット 66×92㎜ / 100枚 | 5.0 | 4.5 | 2.5 | 3.0 | 5.0 | 3.5 | |
【5位】 ザラザラマットスリーブPro 66×91㎜ / 80枚 | 1.5 | 3.5 | 2.0 | 2.0 | 4.5 | 1.5 | |
画像 | スリーブ名 | 透明度 | 硬さ | 裂けにくさ | 接着部分の処理 | 空気の抜けやすさ | デッキの 崩れにくさ |
【6位】 KINGスリーブ 66×91㎜ / 80枚 | 5.0 | 4.0 | 3.0 | 2.5 | 4.0 | 2.0 | |
【7位】 ドラゴンシールドスリーブ マットタイプ 66×92㎜ / 100枚 | 5.0 | 4.0 | 1.0 | 2.5 | 4.5 | 4.0 | |
【8位】 ハイパーマットプレミアム 66×91㎜ / 80枚 | 1.0 | 4.0 | 1.0 | 3.5 | 3.5 | 2.5 | |
【9位】コスパ最強 ハイパーマットスリーブ 66×91㎜/ 80枚 | 4.0 | 4.0 | 2.0 | 3.5 | 3.0 | 4.5 | |
【10位】 SUPREME UXスリーブ 66×91㎜ / 80枚 | 4.0 | 1.5 | 5.0 | 5.0 | 2.5 | 2.5 | |
画像 | スリーブ名 | 透明度 | 硬さ | 裂けにくさ | 接着部分の処理 | 空気の抜けやすさ | デッキの 崩れにくさ |
【11位】 ハイパーストロング 66×91㎜ / 80枚 | 3.5 | 5.0 | 1.5 | 3.5 | 1.5 | 5.0 |
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