【比較】ハイパーマットスリーブ3種類(プレミアム・ストロング・通常)の違いを徹底検証

無地スリーブの定番と言えばKMCの『カードバリアーハイパーマットスリーブ』ですよね。80枚入りで350円前後とコスパ最強です。
そんなハイパーマットスリーブには『ハイパーマットプレミアム』と『ハイパーストロング』という上位タイプがあります。スリーブ売り場などで隣に置いてあって、気になっている人も多いはず。
ただ、正直なところ、どこまで差があるのか分からないので、いつもより値段が高いスリーブに手が出しづらいという人もいると思います。
そこで、今回は、ハイパーマットシリーズの違いをハッキリさせるために、ノーマル・プレミアム・ストロングの3種類を徹底比較しました。
比較項目は、透明度・裂けにくさ・滑りにくさ・シャッフルのしやすさなど全9項目です。今回の検証記事で3種類の違いが明確に分かるので、プレミアム・ストロングを購入を迷っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
ハイパーマットスリーブ
ハイパーマットプレミアム
ハイパーストロング
また、高級無地スリーブ3種類(KATANA・イクリプス・ドラゴンシールド)を徹底比較した記事も以前にアップしているので、ハイパーマットスリーブにこだわらず、値段が高くても本当に良い無地スリーブを知りたい方はこちらの記事がおすすめです!
【結論】おすすめはハイパーマットプレミアム


早速ですが、結論だけ知りたい方のために、今回のハイパーマットスリーブ3種類を比較した結果を先にまとめてしまいます。
ハイパーマットスリーブ
〇 価格が安い
〇カラバリ豊富
△ 側面が裂けやすい
△ 指紋などの汚れが目立つ
△ 横入れシャッフル時にやや引っかかる
ハイパーマットプレミアム
〇 傷つきにくい
〇 指紋などの汚れが目立たない
〇 シャッフルしやすい
〇 光を反射しない
〇 手触りがサラサラ
△ 側面が裂けやすい
△ 非光沢のマット仕様なので、Foil(キラキラ)が映えない
ハイパーストロング
〇 山札が崩れにくい
〇 側面が裂けにくい
△ 指紋などの汚れが目立つ
△ 横入れシャッフル時に引っかかる(一番シャッフルしづらい)
おすすめは?
個人的なおすすめは断然『ハイパーマットプレミアム』です。
僕のお気に入りポイントは、指紋などの汚れや傷が全然目立たない点です。さらさらした滑らかな触り心地もGOODです。また、横入れシャッフルも高級無地スリーブに匹敵するくらいスムーズにできます。
ハイパーマットスリーブよりも高いとは言っても100円程度なので、僕は断然扱いやすい『ハイパーマットプレミアム』をおすすめします。他のスリーブの感想は記事最後にまとめています。
ハイパーマットスリーブ3種類の『特徴』
ハイパーマットシリーズの性能を比較する前に、各スリーブの特徴を紹介します。
①ハイパーマットスリーブ


サイズ | 66㎜×91㎜ |
クリア面の厚み | 0.1㎜ |
カラー面の厚み | 0.12㎜ |
枚数 | 80枚 |
この3種類の中で一番最初に発売されたのが『ハイパーマットスリーブ』です。(今回の記事では、スリーブ名が紛らわしいので、便宜上「ノーマル」と記載している箇所があります)
ハイパーマットスリーブの裏面はエンボス加工されているので、凸凹していてザラザラとした手触りです。


他の2種類(プレミアム・ストロング)にも同じようにエンボス加工が施されています。
ハイパーマットスリーブについては『ハイパーマットスリーブの性能を徹底紹介』の記事でもまとめています。


②ハイパーマットプレミアム


サイズ | 66㎜×91㎜ |
クリア面の厚み | 0.1㎜ |
カラー面の厚み | 0.12㎜ |
枚数 | 80枚 |
次に、ハイパーマットスリーブのプレミアムタイプとして登場したのが『 ハイパーマットプレミアム』です。
特徴は、クリア面がマット仕様(艶消し)になっていて、光を反射しづらいところ。
部屋の電気をつけて、プレミアムタイプとノーマルタイプを比べた写真がこちら↓


ノーマルは光を反射するので、見る位置によってはカード内容が見えないことがありますが、プレミアムは反射しづらいのでどの方向からでもカード内容が分かります。ライトが当たる環境やリモートプレイでも視認しやすいのが良いところです。
また、クリア面がサラサラとした手触りで気持ちよく、さすがはプレミアムといった感触です!
③ハイパーストロング


サイズ | 66㎜×91㎜ |
クリア面の厚み | 0.12㎜ |
カラー面の厚み | 0.14㎜ |
枚数 | 80枚 |
そして、この3種類の中で最も新しいのが2020年9月に発売した『カードバリアー ハイパーストロング』です。
一番の特徴は厚みです。「クリア面0.12㎜・カラー面0.14㎜」と他の2種類よりも各面が0.2㎜厚くなっています。(他はクリア面0.10㎜、カラー面0.12㎜)


この厚みがあることで他のスリーブよりも重いので、山札が崩れにくいのが良いところです。(記事後半で検証しています)
ハイパーマットスリーブ3種類を『比較』
ここからは、ハイパーマットスリーブ3種類(ノーマル・プレミアム・ストロング)の性能を徹底比較していきます。
①透明度
透明度については、ノーマルとストロングはクリアですが、ハイパーマットプレミアムがマット仕様になっているので、やや白っぽく見えます。(写真では分かりづらいですが、一応掲載)


Foilカード(キラキラ加工)が目立たないのは残念ですが、非光沢のマット仕様なら仕方のないことです。
【結果】透明度
ノーマル&ストロング > プレミアム
②エンボス加工
裏面のエンボス感については、3種類でそこまではっきりとした差はありません。


ハイパーマットシリーズのエンボス加工は、他のメーカーのエンボススリーブと比べると凹凸が粗めでザラザラ感が強い印象です。
【結果】エンボス加工
※差はなし
③傷のつきにくさ
次に、スリーブ表面を爪で引っかいて、どのくらい傷が残るかを比較しました。
ノーマルもストロングも傷には強い方で、力いっぱい何度も引っかいても少し傷が残る程度です。


ただ、それ以上にキズに強いのが『ハイパーマットプレミアム』でした。どれだけ引っかいてもほとんど傷が残りません!


傷のつきにくさは、ハイパーマットプレミアムがダントツの一番です。
【結果】傷つきにくさ
プレミアム > ノーマル&ストロング
④指紋の付きにくさ
スリーブは脂っぽい手で触っていると、指紋が目立ってしまうことがあります。
スリーブに指紋の付きにくさを比べるために、親指にサラダ油を薄く塗って、指紋の付きやすさを比較してみました。


今回は写真だと差が全く分からなかったので、比較写真はなしです。
結論だけ言うと、指紋が全然目立たないのが『ハイパーマットプレミアム』でした。ノーマルとストロングは同程度に指紋・汚れが目立ちます。
【結果】指紋の付きにくさ
プレミアム > ノーマル&ストロング
⑤裂けにくさ
スリーブはサイドから裂けてしまうことがあるので、実際にサイドを引っ張って裂けにくさをチェックしました。
まず、裂けやすかったのは「ノーマル」と「プレミアム」。


側面を引っ張ると、わりと軽い力で裂けてしまいます…。特にプレミアムの方が裂けやすかったです。
そして、側面の裂けに強かったのは『ハイパーストロング』でした。


ハイパーストロングはどれだけ引っ張っても、少し伸びるだけで全く裂けませんでした。この側面の裂けにくさは、僕のお気に入りのKATANAスリーブと同レベルだと思います。
【結果】裂けにくさ
ストロング > ノーマル > プレミアム
⑥重さ
次に、ハイパーマットシリーズ3種類の重量を測定しました。
各スリーブを40枚ずつ軽量した結果がこちら。


ノーマルとプレミアムは40枚で「49g」でしたが、ストロングは40枚で「58g」でした。
ハイパーストロングは厚みがある分、他の2種類と比べて約1.2倍の重み。実際にカードをテーブルに置いた時にも重みがあって、重厚感が感じられます。
【結果】重たさ
ストロング > ノーマル&プレミアム
⑦滑りやすさ
スリーブの滑りやすさは、裏面や表面の加工・それらの相性・重さ・スリーブの劣化具合などで変わります。滑りやすいとデッキ崩れが起こりやすくなります。
スリーブの滑りやすさを調べるために、まずは平面にスリーブを1枚ずつ貼り付けます。


その上に同じ種類のスリーブを5枚ぴったりと重ねます。


これで準備完了です。
平面を徐々に傾けていき、滑り落ちる順番を確認します。
まず最初に滑り落ちたのが『ハイパーマットスリーブ』と『ハイパーマットプレミアム』でした。(ほぼ同時)


そして、なかなか滑り落ちなかったのが『ハイパーストロング』でした。傾斜が45度近くになって、ようやく滑り落ちました。


先ほど重量を調べた通り、ストロングは他のスリーブよりも重いので、デッキから滑り落ちづらくなっています。以前に、検証したKATANAスリーブやUltraProイクリプススリーブなどの高級無地スリーブと比べても、圧倒的に滑りにくいと思います。デッキ崩れが起こりづらいのがハイパーストロングの一番の魅力です。
【結果】滑りにくさ
ストロング > ノーマル&プレミアム
⑧シャッフルのしやすさ
横入れシャッフル(ファローシャッフル)のしやすさについては、完全に主観になりますが、僕が使った感じでは明らかな差がありました。


僕が横入れシャッフルしやすいと思ったスリーブ順に並べると以下の通りです。
【結果】横入れシャッフルのしやすさ
プレミアム>ノーマル> ストロング
まず、めちゃくちゃシャッフルしやすいのが『ハイパーマットプレミアム』です。表面がマット加工で滑らかなので、カードがシャシャシャっとスムーズに入っていきます。このシャッフル感は、KATANAスリーブやイクリプススリーブに匹敵すると思います。
『ハイパーマットスリーブ』は横入れシャッフル時に少し引っかかりを感じることがあります。
そして、『ハイパーストロング』はさらに引っかかりやすくてカードを押し込む力が必要で、正直かなりシャッフルしづらかったです。シャッフルがうまい方なら別かもしれませんが、自分には少し合わないと感じました。
⑨カラバリ
カラーバリエーションは、現在のところハイパーマットスリーブが7色展開で、プレミアムとストロングはブラックの1色のみです。
こちらがハイパーマットスリーブの7色がこちら。


《カラーバリエーション7色》
ブラック / ホワイト / レッド / ブルー / グリーン / パープル / クリアー
ハイパーマットスリーブは、他メーカーのスリーブと比べて暗めの落ち着いた色が多いです。
【まとめ】ハイパーマット3種類を比較した結果
最後に、今回の比較結果と各スリーブの感想をまとめます。
ハイパーマットスリーブの比較一覧表
今回のハイパーマットスリーブ3種類の比較結果を表にまとめました。
ノーマル | プレミアム | ストロング | |
画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
透明度 | 〇 | △ | 〇 |
傷つきにくさ | 〇 | ◎ | 〇 |
指紋の付きにくさ | △ | ◎ | △ |
裂けにくさ | △ | △ | ◎ |
重さ | 普通 | 普通 | 重い(約1.2倍) |
滑りにくさ | △ | △ | ◎ |
シャッフルしやすさ | 〇 | ◎ | △ |
カラバリ | 7色 | 1色 | 1色 |
おすすめはハイパーマットプレミアム


今回比較してみて、ハイパーマットシリーズで一番おすすめできるのは『ハイパーマットプレミアム』です。指紋などの汚れが目立たない・傷がつきにくい・横入れシャッフルがとてもスムーズにできるというのが魅力です!
欠点を挙げるとすると、クリア面がマット仕様でやや白っぽいので、Foilカード(キラキラ)が映えないこと。Foilの見栄えを重視する方には向いていません。また、他の無地スリーブと比較すると側面が裂けやすいというのもありますが、この点に関しては雑にシャッフルしたりせずに丁寧に扱えばそこまで頻繁に裂けることはありません。また、高級スリーブほど値段が張るわけではないので、裂けても買い替えればOKと割り切るのがいいと思います。
一方で、『ハイパーストロング』は山札の崩れにくさが魅力ですが、どうしてもシャッフルのしづらさが気になります…。ただ、これは個々のシャッフルのやり方でも感じ方が変わると思うので、山札の崩れにくさを重視する方は一度試してみるのもアリだと思います。
『ハイパーマットスリーブ』は、プレミアムやストロングのような尖った部分がないスタンダードなスリーブです。他と比べると平均的なので強みがないとも言えますが、一番の魅力は値段が安い点です。
ただ、ハイパーマットスリーブが安いと言っても、プレミアムも100円程度高いだけなので、僕なら断然扱いやすい『ハイパーマットプレミアム』を選びます。
最後に


以上が、ハイパーマットスリーブ3種類の徹底比較でした。
今回は、無地スリーブで有名なハイパーマットシリーズの違いを知りたい方に向けて、ハイパーマット3種類の性能を比較しました。プレミアムもストロングもハッキリとした特徴があるスリーブです。
3種類の中ではハイパーマットプレミアムが好みですが、ハイパーマットシリーズに限定しなければ、僕が気に入っている無地スリーブは『KATANAスリーブ』と『UltraProイクリプススリーブ』です。
価格は高いですが、透明度・透けにくさ・裂けにくさ・シャッフルのしやすさが魅力です。これらのスリーブとハイパーマットを比較した『無地スリーブの高級タイプ3種類と定番を徹底比較』の記事も書いているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
ハイパーマットスリーブ
ハイパーマットプレミアム
ハイパーストロング
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