【レビュー】『KMCハイパーマットスリーブ』の性能を徹底紹介

無地スリーブの定番と言えば、ハイパーマットスリーブ。
安価でコスパがいいので、昔も今もハイパーマットを使っているという人は多いと思いますが、意外に他のスリーブと比較した時の長所・短所を把握している人は少ないのではないでしょうか。
ということで、今回は、KMCカードバリアーハイパーマットスリーブの特徴&性能を徹底紹介します。
レギュラーサイズ
ミニサイズ
KMCハイパーマットスリーブの『基本情報・評価』


▼ 基本情報 ▼
メーカー | KMC |
スリーブ名 | カードバリアー ハイパーマット |
サイズ | 66㎜×91㎜ |
枚数 | 80枚入り |
カラー | 7色 |
▼ 個人的評価 ▼
透明度 | 4.0 |
硬さ | 4.0 |
透けにくさ | 4.0 |
滑りにくさ | 2.0 |
裂けにくさ | 2.0 |
横入れシャッフル | 3.0 |
ハイパーマットスリーブの『特徴』
ハイパーマットスリーブは、片面クリア・片面カラーの無地スリーブで、裏面がエンボス加工されているのが特徴です。
エンボス加工とは、スリーブの表面に凹凸を付けることで、スリーブ同士がくっつきづらくなり、「シャッフルがしやすくなる」といったメリットがあります。
スリーブの種類によって凹凸の深さや均一性に違いがありますが、ハイパーマットスリーブは凹凸が粗くてザラザラした手触りです。


エンボス加工のザラザラとした感触が好きな方はハイパーマットスリーブがぴったりだと思います。
ハイパーマットスリーブの『性能』
それでは、KMCカードバリアーハイパーマットスリーブの性能を紹介していきます。
①サイズのブレ
ハイパーマットスリーブのサイズ表記は「66㎜×91㎜」ですが、スリーブは多少のブレがあるものです。
そこで、実際にハイパーマットスリーブのサイズを測ってみました。手元に40枚入りの袋が6つあるので、そこから1枚ずつ抜き出して6枚計測した結果がこちら。


▼別々の袋から6枚計測した結果
66.5㎜~91.0㎜ | 4枚 |
67.0㎜×91.5㎜ | 2枚 |
上の通り、ハイパーマットスリーブはサイズ表記から0.5~1.0㎜のブレがありました。
ただ、以前にアップした無地スリーブの比較記事で様々なスリーブのブレを計測しましたが、この範囲なら一般的なレベルです。


②透明度
ハイパーマットスリーブの透明度については、かなりクリアな方です。


ただ、高級無地スリーブの『KATANAスリーブ』や『ドラゴンシールドスリーブ』の方が僅かに透明度が高い印象です。とは言っても、ハイパーマットも十分にクリアなので、気にするレベルではありません。
③透けにくさ
次はスリーブ裏面の透けやすさです。
明るい色の無地スリーブはカード裏面の柄が透けることがあるので、ハイパーマットスリーブで一番透けそうな「ホワイト」にポケモンカードを入れて透け具合をチェックしました。


写真では全然分かりませんが、実はよ~く見るとうっすらと透けています。ただ、その程度です。ぱっと見で分からないレベルなので、ハイパーマットに関してはそこまで透け感を気にする必要はないと思います。
無地スリーブの透け感が気になる方は、以前に紹介した『アルミインナースリーブ』が透け防止になるのでおすすめです。
④裂けにくさ
スリーブはサイドから裂けることがあるので、実際に側面を引っ張って裂けやすさを検証しました。
正直なところ、ハイパーマットスリーブはかなり裂けやすいです。


写真のように、軽い力でサクッと裂けてしまいます…。
同じように他のスリーブを検証しても『KATANAスリーブ』や『ハイパーマットスリーブ ストロングver』は裂けづらかったです。
⑤滑りやすさ
前回の無地スリーブを徹底比較の記事で、滑りやすさを検証したのでその時の結果だけここにも書いておきます。詳しい内容を知りたい方は比較記事をご覧ください。
▼スリーブの滑りやすさを検証


前回検証した結果では、滑りにくいスリーブは以下の順でした。
ドラゴン > イクリプス > KATANA & ハイパーマット
ハイパーマットスリーブは、比較した中ではかなり滑りやすいです。
ただ、滑りやすさもスリーブの劣化具合や部屋の湿度などにも影響を受けるので、今回の結果はあくまで参考レベルに留めておいてください。
⑥シャッフルのしやすさ


横入れシャッフル(ファローシャッフル)については、やや引っかかりを感じて少し押し込まなければならない感じがあります。
個人的にシャッフルしやすいと感じるのは『KATANAスリーブ』や『UltraPro イクリプススリーブ』です。
ただ、横入れシャッフルは個人個人のやり方やスリーブの劣化具合によっても変わってくるので、機会があれば実際に自分で触ってみるのが一番です。
ハイパーマットスリーブの『カラーバリエーション』
KMCカードバリアーハイパーマットスリーブのカラーバリエーションは以下の7種類です。


《カラーバリエーション7色》
ブラック / ホワイト / レッド / ブルー / グリーン / パープル / クリアー
KATANAスリーブ10種類、UltraProイクリプススリーブ12種類、ドラゴンシールドスリーブ31種類に比べると、ハイパーマットのカラバリは少ない方です。
色の傾向は全体的に落ち着いた暗めの色が多いです。オレンジ・黄色・水色・黄緑色などの明るい色がないので、明るい系の色が好きな方は他の無地スリーブから選びましょう。
ハイパーマットスリーブの『種類』
ハイパーマットスリーブには、通常タイプの他に『ハイパーストロング』と『ハイパーマットプレミアム』があります。


ハイパーマットプレミアムは、クリア面が光を反射しないマット仕様になっているのが特徴です。ハイパーマットスリーブと比較すると、汚れが目立たない・傷がつきにくい・横入れシャッフルがスムーズにできるのが魅力で、個人的にはハイパーマットシリーズで一番おすすめのスリーブです!
ハイパーストロングは、スリーブの厚みが増したことで重くなり、山札が崩れにくくなっています。また、側面が裂けにくいのも強みです。ただ、僕は横入れシャッフル時の引っかかりが強く感じたので、個人的には少し微妙に感じました。
それぞれの違いを詳しく知りたい方は、別記事で『ハイパーマットシリーズ3種類の性能を比較した記事』もアップしているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。


【最後に】コスパの良い無地スリーブ


ハイパーマットスリーブの良いところはコスパの良さです。
今回購入したハイパーマットスリーブは店頭で550円でしたが、Amazonなどの通販サイトでは350円くらいで販売されていることもあります。この価格で安定した品質なので、さすがは定番の無地スリーブです。
ただ、別記事で『高級無地スリーブ3種類との比較』や『ハイパーマットシリーズ3種類との比較』をしてからは、ハイパーマットスリーブは尖った強みがない平均的なスリーブという印象になりました。
欠点を挙げるとすると、サイドの裂けやすさと横入れシャッフルのしにくさです。
裂けてしまう原因はカードの扱い方や横入れシャッフルの力加減などですが、人によっては頻繁にスリーブを取り換えることになります。また、横入れシャッフルの感覚については悪いというわけではないですが、他のシャッフルしやすいスリーブを体験してしまうとどうしても見劣りしてしまいます…。
普段からスリーブが裂けやすいという方や、シャッフルのしやすさを優先したい方は『KATANAスリーブ』や『UitraProイクリプススリーブ』がおすすめです。ハイパーマットの上位版『ハイパーマットプレミアム』も裂けやすいですがシャッフルはスムーズにできます。
また、ハイパーマットの他にも様々なスリーブをレビューしているので、ぜひ自分に合うスリーブを探してみてください。
レギュラーサイズ
ミニサイズ
《関連》スリーブレビュー
▼高級無地スリーブを徹底比較


▼ハイパーマットシリーズ3種類を徹底比較


▼KATANAスリーブのレビュー


▼UltraProイクリプススリーブのレビュー


▼ドラゴンシールドスリーブのレビュー


▼インナースリーブの徹底比較

